これ、レオパレスに限らないです。
ハウスメーカーなどに賃貸アパートの相談をすると、資金シミュレーションを出したタイミングで「一括借り上げで安心」みたいな話をしてきます。
でも、これから賃貸マンション、賃貸アパートを建てようとしている人は、よーーく考えて、いろいろな人に相談してから決断してくださいね。
企業が長期間のリスクを自ら持ってくるなんていう上手い話があるか?と。
これから建てる場合には、借り上げる側が「家賃は途中で下げるかもしれませんよ」という説明をする法律的な義務が、2016年9月より有ります。
が!
書面で小さく書かれているものにサインさせられたりしちゃって、「当社は説明しました! ほら、ここに書いてあるでしょ?」とか言われちゃうんじゃないでしょうか?
以下、2017年2月22日 朝日新聞デジタル版より
家賃収入は10年間変わらない契約でアパートを建てたのに、6年後に減額されたとして、愛知県の男性(80)が22日、サブリース大手「レオパレス21」(東京都)を相手に、減額分の支払いを求める訴訟を名古屋地裁半田支部に起こす。同様の減額事案は全国で相次いでおり、少なくとも100人以上のオーナーが一斉提訴を検討している。
サブリースは、オーナーが建てたアパートを業者が一括で借り上げ、空室に関係なくオーナーに一定の家賃を支払う仕組み。しかし、思うように入居率が上がらず、オーナーへの支払いを減らし、トラブルになるケースが相次いでいる。国土交通省は昨年9月、契約時に「将来的に家賃が減る恐れがある」との説明を業者に義務づけた。
訴状などによると、男性は愛知県知多市に2階建てアパート(20戸)を建て、2005年1月に同社と月額77万7800円のサブリース契約を結んだ。同社は「30年間、賃料は減額しない」と説明。契約書では「賃料は当初10年間は不変」と明記されたが、経営難を理由に11年10月に約10万円の減額を求め、男性はやむなく受け入れた。だが業績の回復後も家賃は戻らないことから、男性は家賃の増額と、交渉を始めた16年7月からの差額約81万円の支払いを求めている。
一部オーナーで作るレオパレス・オーナー会(名古屋市)によると、同様に減額された会員100人以上も訴訟を検討。前田和彦代表は「倒産すると言われ、やむなく減額を受け入れた人がほとんど」と話す。
同社の広報担当者は「家賃を増額した例もあるが、当物件は近隣の相場と比較しても妥当な家賃と考えている。裁判所の調停による解決を目指したが、先方が取り下げた」としている。(峯俊一平)
・・・
「30年間、賃料は減額しない」と説明。契約書では「賃料は当初10年間は不変」と明記されたが
「30年間減額しない」と説明してるのに、契約書に「10年間は不変」って、もうこの時点で既に食い違っているではありませんか!
そのうえで、6年後に「経営難だから」と減額されているという。
これが事実なら、なんとも残念な企業としか言いようがありませんね。