たまーにプロパンガスの物件を扱うことがあるのですが、正直、よく分かっていませんでした。
長年不動産に関わっていても、扱わないと学ぶ機会がないもんですね。
私の知っていることといえば
「ガスには2種類、都市ガスとプロパンガス(LPガス)」
「プロパンガスの方が毎月のガス代が高い」
こんな程度です。
少し調べてみました。
間違っていたら「おい!バカ!全然ちがうぞ!」とか言ってね。
都市ガスとプロパンガス
ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」がありまして、東京ガスなんかが供給しているのが都市ガスですね。
そして建物にボンベがあるやつ。
これがプロパンガスです。
LPガスとも言いますね。
都市ガスは道路の埋設管で長い距離を通って供給されています。
僻地やポツンと一軒家みたいな地域はプロパンが多いです。
見分け方は給湯器を見るのが早いかな。
問題はプロパンガスの供給方式
都市ガスの説明は「都市ガスです」で済んでしまいます。
問題はプロパンガスです。
プロパンガスは供給方式とか規模によって呼称がいくつかあるのです。
ええ、今回調べて初めて知りましたよ…
実はツイッターで「簡易ガス」と初耳ワードが出てきたので調べてみたのが今回の記事を書くきっかけとなりました。
おおきく4つに分類してみました。
不動産屋の知識としてはこれくらいで充分かなと思います。
個別プロパンガス
これは世帯ごとにガスボンベが設置されているタイプ。
一軒家でガスボンベが置いてあるやつです。
集中プロパンガス – ボンベ供給方式
共同住宅にガスボンベがまとまって設置してあるアレです。
プロパンのアパート・マンションはこのタイプがほとんどではないでしょうか。
専用の収納庫にボンベを設置しているマンションもありますね。
集中プロパンガス – バルク供給方式
1997年の法改正で一般家庭でも利用できるようになったのがこちらの「バルク供給方式」。
それまでは製鉄所や工場など大量にガスを使用する施設でしか利用できなかったそうです。
ボンベの代わりにバルク貯槽を設置し、その中にガスを貯めておきます。
最大の特徴は大型のタンクローリーでガスを運び、タンクローリーからバルク貯槽にダイレクトに充填できる点です。
合理的ですので供給会社の視点ではコストダウンになるのではないでしょうか。
簡易ガス
ネーミングからして小規模な気がしませんか?
逆なんです。
70世帯以上に供給する場合には「プロパンガス事業者」ではなく「簡易ガス事業者」となり、許認可や適用される法律が異なるのだそうです。
供給方式は集中プロパンと同じです。規模の違いだけです。
利用する側の大きな違いは簡易ガスは料金が「認可または届出」が必要となります。
おそらく公共性の観点からガス料金の上限等が設定されていめのではないでしょうか。
ちなみに簡易ガスでなければ料金は自由に設定できます。
おわりに
不動産屋としては深く掘り下げて知る必要はありませんが、先に述べた程度は知っておいても良いかもしれません。
私も30分前までは知らなかったんですけどね!