店頭で良さそうな物件が見つかったら、次のステップは部屋の内見。
鍵を預かっている物件がほとんどですが、内見のたびに大家さんに鍵を借りなければならない物件も中にはあります。
貸主さんの意向もあるんでしょうが、私たちからすると好ましくないのです。
大家さんは
「一緒に部屋を案内したい」
「どんな人が内見するのか見ておきたい」
という気持ちがあるようですが、これは避けたほうが無難です。
その理由として、まず、見たい時に大家さんが留守だったりすると、内見の機会を逃します。
また、私たちからすると、若干面倒ですので、同じような物件があれば鍵を預かっている方を薦めてしまいがちです。
そして、最も大きな理由として
貸主が一緒ですと「言いたいことが言いにくい」のです。
私に限っては、案内時には物件の良い点と悪い点を伝えます。
その上で、お客さんが「悪い点を許容範囲内と出来るのか」を話のなかから探りつつ対応するわけです。
大家さんが一緒では、悪い点をお客さんに伝えにくい、というか伝えられないのです。
内見終了後に伝える手もありますが、それだと経験上「それならその物件はパスします」となりがちです。
良い点だけ伝えて契約してもらっても、お客さんも満足しませんし、トラブルの原因になります。
なにより私たちの信用が失われます。
もし、あなたが大家さんであるならば、内見時は席を外す方が良いでしょう。