地震別による東京の被害想定(液状化など) 平成24年発表

平成24年4月、東京都は東日本大震災の発生を踏まえ、過去に(平成18年5月)公表した「首都直下地震による東京の被害想定」を全面的に見直し、新たな被害想定を発表しました。

想定している地震は4種類

今回の想定では、発生するであろう地震を下記のように4種類に分け、それぞれに被害を想定しています。

1.首都直下地震--東京湾北部地震--(M7.3)
2.首都直下地震--多摩直下地震--(M7.3)
3.海溝型地震--元禄型関東地震--(M8.2)
4.活断層で発生する地震--立川断層帯地震--(M7.4)

3と4は前回の想定では発生確率が極めて低いという理由で対象外でしたが、今回の想定では新たに加えられました。
「発生確率は低いにしても想定しておくべき」という判断なのでしょう。

建物の全壊予測

ゆれ・液状化・急傾斜地崩壊により建物がどれくらい全壊するのかの予想も発表されています。

資料1

1.首都直下地震--東京湾北部地震 →→ 11.6万棟
2.首都直下地震--多摩直下地震 →→ 7.6万棟
3.海溝型地震--元禄型関東地震 →→ 7.6万棟
4.活断層で発生する地震--立川断層帯地震 →→ 3.5万棟

また、各区別の全壊想定数、木造・非木造別の全壊想定数も公表されています。

資料2

資料3
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携帯電話がどの地域で不通になるかまでも予想しています。

地震 携帯電話不通 予測
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地震別 液状化予測図

不動産屋が一番気になるのは液状化

お部屋探しのお客さんによく「液状化は大丈夫ですか?」と尋ねられます。

今回の被害予測に目を通すことは大事だと思います。

まずは東京都の地図

東京 地図
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そして、液状化の判定区分の説明

液状化危険度判定区分の説明
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PL値というのが大きいと液状化しやすいそうです。

今回の東京の予測地図では PL値が0、0より大きく5未満、5以上の3区分になってます。

東京湾北部地震の場合の液状化予測図

東京湾北部地震 液状化
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多摩直下地震の場合の液状化予測図

多摩直下地震 液状化
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元禄型関東地震の場合の液状化予測図

元禄型関東地震 液状化
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立川断層帯地震の場合の液状化予測図

立川断層帯地震 液状化
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東京23区でも東側は液状化の予想がされています。

特に東京湾北部地震の場合には赤い地域(PLが5以上)が多くなってます。

確率論からすると、首都直下型の東京湾北部地震と多摩直下地震が懸念されます。

みなさんのお部屋探しの参考になさって下さい。

新!首都直下地震による東京の被害想定 平成24年発表 東京都防災ホームページ