2016年5月に国土交通省は、国が管理する31の水系について、最大規模の洪水が起きた場合の浸水想定を発表しました。
このうちの24水系では初めて、堤防の決壊によって家が流される危険性が高い家屋倒壊等氾濫想定区域を指定。
「家屋倒壊等氾濫想定区域」とは、洪水が発生した場合、特に危険性の高い区域とのことです。
不動産業者としては、この指定を受けた土地・建物の売買には注意が必要だ。
今回は相模川の家屋倒壊等氾濫想定区域を見てみた。
ちなみに多摩川水系に関しては家屋倒壊等氾濫想定区域は本日現在、発表はされていないが、のちのち発表されたら見てみたいと思う。
【氾濫流】相模川の家屋倒壊等氾濫想定区域図
相模川の家屋倒壊等氾濫想定区域図には「氾濫流」と「河岸侵食」の2種類が公表されている。
まずは氾濫流から。
分かり難いので矢印をつけました。
ズームしてみます。
ピンポイントで指定されていますね。
この指定は不動産価格に少なからず影響を与えると個人的には考えます。
国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所のページにも書いてありますが、念の為の注意点として
※A このシミュレーションの実施にあたっては、支川の決壊による氾濫、シミュレーションの前提となる降雨を超える規模の降雨、高潮及び内水による氾濫等を考慮していませんので、この家屋倒壊等氾濫想定区域に指定されていない区域においても家屋倒壊・流出等が発生する場合があります。
※B また、家屋倒壊等氾濫想定区域は、一定の仮定を与えて算定しており、※A の条件に加え、倒壊等する家屋は直接基礎の標準的な木造家屋を想定していること、堤防の宅地側には家屋がない更地の状態で氾濫計算をしていること等の理由から、この区域の境界は厳密ではなく、あくまで目安であることに留意して下さい。
とあります。
【河岸侵食】相模川の家屋倒壊等氾濫想定区域図
続いて河岸侵食を
見にくいのですが、やはり建物にかかってるようです。
グーグルマップに照らすとこの辺でしょうか。
工場が多くある地域みたいです。
予測なのであくまでも参考に
大事な事は、こういった情報を知っておいた上で、万が一の天災が起こった時には、この情報を参考にした上で対応するという事ではないでしょうか。
また、不動産の取引でも、このような情報を当事者は把握し、不動産業者は正確に説明をするという事が求められます。
→ 洪水浸水想定区域図 | 国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所