不動産屋をやっていれば絶えずトラブル処理に追われます。
私は主に賃貸アパート、賃貸マンションを担当しているのですが
過去にどれ程のトラブル処理をしてきたか数え切れません。
その中でも解決する難易度の高さがトップレベルなのが
騒音トラブルであります。
個人差と許容範囲
騒音に敏感か否かは人それぞれです。
音に敏感な人と全く鈍感な人が隣り合ったりするとトラブル必至です。
共同住宅である以上は多少の生活音は許容範囲だと思います。
「こちらの壁」は「隣の壁」でもあり、生活音というのは必ず発生します。
生活音はお互い様ですから我慢しなければならないのですが、トラブルに発展すると、この音も我慢ならなかったりするんです・・・
実際の音を聞いていない不動産屋
解決にあたる私たち不動産屋が、実際にはその音を聞いていない事が多いです。
騒音トラブルは夜とか夜中とかが多く、私達もそんなに頻繁に、いつ発生するかも定かではない騒音に居住者と一緒に部屋で待機するというのは現実問題としてなかなか・・・
聞き耳
人間は一度気になると、その音に「聞き耳」をたててしまうものです。
一度でも気になると、もう「いつ音がするのか」と耳が聞いてしまうものです。
気にしないように心掛けるほど敏感になったりして。
実際の状況を確認
騒音主の周りの部屋のみなさんから苦情の連絡があれば
「あー この人は普通以上に騒音を出してるんだな」
と、認識できるのですが、苦情の連絡がその人ひとりだけだったりすると、苦情主の方がやたら敏感だったりする事も考えられます。
まず苦情を受けた場合、その騒音主に連絡を取り、心当たりがあるかを確認することが第一です。
解決に向けて
学生さんなんかだと、「あ・・・実は友達が来て夜中まで部屋で飲んじゃって・・・」
なんて正直に話してくれると、不動産屋にとっては非常に有り難かったりします。
その学生に注意して解決に向かうことが多々ありますから。
しかし、心当たりが無いのか、とぼけているのか
「いや、私ではありません」
なんて言われると、事態は長期化します。
とぼけるだけでなく 「実は私も隣がうるさくて困っているんです!」
なんて逆に苦情を言われたりした事もあったり。
では、解決方法はあるのか!?
私の個人的な見解ですが、残念ながら「どちらかが引っ越す」しか解決にならない事がほとんどだったりします。
もし、あなたが貸主(大家さん)で、こういった騒音トラブルで困っているのでしたら
どちらかに話をつけて引っ越してもらうのが得策かと思います。
金銭的な問題も出てきますが、大事件に発展する可能性がゼロではありません。
そうなったらお金の問題ではなくなります。