古くなって、なかなか借り手が決まらない大家さんが思いつく手立てのひとつとして
リフォームして部屋をグレードアップする というのがあります。
しかし、方法を間違えると大変なことに・・・
誰に相談すべきか
「部屋の工事なんだから、まずは工務店に相談しよう」
と、考えてしまいますが、ちょっと待って下さい。
よーく考えてみましょう!
自分が住む部屋ならば、それで良いのですが、人に貸す部屋です。
借り手のニーズを把握している不動産屋にまず相談するのがベターです。
これは、私が不動産屋だから言っている訳では決してありません。
工務店は部屋を工事すればするほど利益が得られます。
もっと言うと、借り手がつかなくても工事さえしてしまえば儲かるのです。
だから、工務店はなるだけ大掛かりに工事したいのが本音です。
もちろん全ての工務店がそうだとは言いません。良心的な工務店も多くいらっしゃいます。
費用対効果
リフォームはお金を掛ければ良いというものでもありません。
費用対効果を考えて工事しなければ絶対に後悔します。
お金を掛けた割りに思った成果が出ない、なんてことも多いのです。
工事をせずに、賃料を値引きする方が賢い場合もあります。
これは地域性もありますので、やはりお客さんを案内する立場の不動産屋の意見を重視する方が得策です。
信用があり良心的な不動産屋なら適切なアドバイスをするはずです。
傾向と対策
この記事を書いているのは2011年。不動産事情は非常に厳しいです。
日本の景気もかなり悪いので、賃料は下がり気味です。
賃料の安い方へと引っ越す人も多いです。
今日現在の私の個人的な意見を述べさせてもらうと
リフォームしてお金を掛けるよりも、賃料をグッと下げる方が効果が大きいです。
あえてリフォームするならば
- バス・トイレを別々にする。
- キッチンをガスコンロ 2口が置けるようにする。
- 和室を洋室のフローリングにする。
- 洗濯機を室内に置けるようにする。
といったところですが、「あえて」工事するならです。
費用が掛かりすぎるなら考え直すべき。
悪質な工務店の口車に乗せられないように注意して下さい。